そもそも、動力を付ける必要があるのか?実は台がしっかりして、ガクツキがなければ、普通のショットをとるなら手で押してやれば十分。慣性もあるし、腰を落として押せば安いスライダーでもそれなりにスムーズなショットが撮れる。一般的にスライダーには動力はついていない。
動力が必要なのは、次のような場合だろう。
- かなりゆっくり動かしたい場合(Time Lapse とかも含む)
- 一定速度にこだわりがある場合。一定の力で引くのでガクツキが起きにくい。
- もっと複雑なショット(プログラミングで、あるタイミングで止めるとか)
- カメラが軽くて慣性がかかりにくい場合(iPhone等軽いカメラのスピードをコントロールするのは難しい)
まぁ、素人なので、難しいことは考えずにとりあえず作ってみる。
制作上難しいところは二点だと思う
- モーターのカップリング。ちゃんと合うものを作れない場合苦労することになる。
- モーターのパワー。今回のモーターは安物過ぎたかもしれない。
材料: Material
だいたいこのくらい。部品代だけで言うと1000円もかかってない。CNCがなくても部品さえ集まればできるだろう。
- Arduino Pro mini ($3 くらいだったっけ)
- 100kΩの可変抵抗+ボリューム (200円くらい)
- 28BYJ-48 というチープなステッピングモーター ($2 ぐらい)
- ユニバーサル基板とかネジとか抵抗とか。
- 部品固定用のベニヤ板。穴のサイズを調べて適当にRD420で穴あけ
PCから Arduino Pro Mini に書き込むUSBインターフェースは別に用意してある。
ボリュームはこういうの
詳しくは書かないが、Arduino のインプットに可変抵抗のピンをつなげてやり、それをマイコン側でスピードに変換してやるだけ。Arduino のサンプルコードにもそのままのコードがある。
28BYJ-48は5V用なのだが、5Vではパワーが足りないので、連続運転しない条件で12Vをつなげた。板に固定するとこんなかんじになる
さらに適当なプーリーをMDFで切り出し、カメラスライダーにつける。自分で部品を作れない場合、この辺りきっちり合うプーリーを見つけるのはちょっと難しいかもしれない。その場合でもなんでもいいので固定すれば良い。
カメラスライダーの値段が $80 のものを買ったのだけど、雲台とスライダーの間がガタガタで気をつけないとカメラが揺れてしまう。後3000円位だしてブランドものを買ったほうが良かった。
動力の付いているスライダーは安くても$400するので、手が出にくい。「単純に水平に引っ張るだけで良い」というのなら(ある程度暇ならば) $10くらいでできてしまう。ステッパーモーターをNema17などもっと強力なものにし、ベルトとタイミングプーリーで駆動すれば垂直に駆動するのもたやすいだろう。
作ったのはいいものの、ある程度撮ってみてこれくらいだったら結局手で押せばいいじゃん、という感じになってしまった。また、ステッピングモーターといえども結構音がするので、カメラが拾ってしまう。苦労した割には微妙な出来である。
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